５・６年生 狂言ワークショップ (12月20日)

狂言師　泉　慎也さんは、本校卒業生で第一中学校３年生時に校長が担任をした関係で、校長が在任中にゲストティーチャーとしてお招きしたいと考えていたところ、このたび念願がかなって公演の運びとなりました。６年生が国語で学んだ狂言「柿山伏」の説明や実演、狂言体験など、通常のワークショップに加えて、先輩の立場でキャリア教育の視点からの講話もいただきました。幼い頃から自動車が好きで、レースの世界で生きたいと整備士の資格を取り、単身イタリアに渡り、自動車メーカーの「アルファロメオ」に採用を直談判したところ、イタリア語をマスターしたら採用すると返事をもらいました。この過程で、外国で暮らす上で日本の文化を深く知る必要があると考えて、狂言を習い始めます。そして、次第に狂言に打ち込み、この世界で生きることを決めて経験を積まれてきました。今ある姿は、その時々ですべきことに誠実に向き合い、ベストを尽くしてこられた結果ではないかと感じました。